気候変動対策としての二酸化炭素排出量の削減
気候変動リスクの原因の一つとなる二酸化炭素排出を抑制・削減しつつ、事業価値を継続的に成長させるべく、二酸化炭素排出量を計測し、削減効果を打ち出せるアクションを策定し実行していきます。
■削減目標
事業活動に伴うGHG排出量(Scope1+Scope2)において、2030年までに2020年比で総量の50%削減
●これまでの取り組み内容
主要物流拠点の対策
対象拠点(2023年時点)
茨城県・笠間ディストリビューションセンター(以下、笠間DC)、
茨城県・茨城中央サテライトセンター(以下、茨城中央SC)、
兵庫県・猪名川ディストリビューションセンター(以下、猪名川DC)
・省エネルギー推進
- 屋根に断熱の塗料を塗布し、倉庫内気温低減を実施(笠間DC 2022年7月、茨中SC 2023年6月)
屋根に断熱塗料を塗布することにより、高温になりやすいエリアの温度上昇を抑制でき、空調電気使用量の抑制、従業員の労働環境の改善につながっています。
(笠間DC 2022年7月、茨中SC 2023年6月)
※画像は、2022年7月に塗装前の茨城中央SCと、塗装後の笠間DCのトラックバースの屋根部分を比較したものです。
- 猪名川DCの棚搬送ロボットエリア(無人エリア)の照明の照度を落とし、適正化(2023年5月)
猪名川DCでは、商品保管エリア等で棚搬送ロボットを多数活用しており、棚を載せたロボットが行き来するエリアでは、安全のために人の出入りを制限しています。このエリアの照明の照度は人が作業するエリアと同等でしたが、定常的に人がいないロボットエリアの面積は大きく、照明の照度を落とすことは、大きな省エネ(節電)に繋がります。
タブレットで照度管理が可能となるセンサー付きLED照明システムを使用し、余分な電力使用量を削減することで、省エネルギーな物流オペレーションが実現しました。このシステムは、照明の照度・点灯時間設定、時間ごとの使用履歴データ取得、スケジュールやグループごとの設定が可能です。複数個所で明るさの計測を行い安全性・作業性への影響を確認し、実施に至りました。
- 自動マテハン・封函装置等に使用する自社倉庫コンプレッサー圧を最適化(電力使用量削減)
- 省エネ法における特定事業者の指定(2022年7月)により、エネルギー使用量の年1%以上を削減目標とし取り組みを開始
・再生可能エネルギーの導入
- 笠間DC、茨城中央SCにて実施。2022年7月~
東京電力エナジーパートナー株式会社が提供する、グリーンベーシックプランを採用。
FIT非化石証書(※1)(トラッキング付き) および再エネ指定の非FIT非化石証書(電源属性情報有り) を組み合わせた、実質CO₂排出ゼロのプラン
- 猪名川DCにて実施。2023年6月~
FIT非化石証書(トラッキング付き)を活用し、2023年1月分から適用
・CO₂排出量調査
- 2020年・2021年排出量(Scope1~3)を算定し、第三者保証完了
【算定CO₂排出量(t-CO₂)】
スコープ |
カテゴリ |
2020年 |
2021年 |
Scope1 |
燃料の消費 |
10 |
2 |
Scope2 |
電気・熱の利用 |
2,687 |
3,919 |
合計 |
|
2,697 |
3,921 |
※一般社団法人 非財務情報保証協会による第三者保証を受けています
※当社グループ売上の大半を占める株式会社MonotaRO(日本)を対象に算定しています
※Scope1は、物流拠点・オフィス・拠点間移動における燃料の直接使用にかかる二酸化炭素排出量
※Scope2は、物流拠点・オフィスにおける電力の使用にかかる二酸化炭素排出量
・気候変動に対する事業シナリオ
- リスクと機会、それらに対する戦略等を作成、TCFD提言に基づき開示
●今後の取り組み
・CO₂排出量調査 - 2022年排出量(Scope1~3)の算定
・CO₂排出削減計画 - 新DC(2026年予定)での再生可能エネルギーの導入を検討中
・省エネルギー対策 - 茨城中央SCの屋根への断熱塗料塗布による倉庫内気温低減(2023年6月予定)
廃棄物削減・リサイクルを通じた資源循環型モデルの実現
配送梱包材や滞留在庫商品を削減し、資源循環型モデルの実現を目指します。
●これまでの取り組み内容
・社内発生廃棄物総量の調査完了(2022年3月) - 総量の多いダンボールの削減
・リサイクル改善施策の洗い出しと施策の評価を実施中
・お客様の元に届く出荷用ダンボールの総量把握完了(2022年3月)
・産業廃棄物からリサイクル可能な商品を整理し、有価物(リサイクル)への切り替えを推進
・破損商品の社内利用(コピー用紙等)による破棄商品削減を試験的に開始(2022年11月)
・継続対応 - 需要予測精度の向上による不要な量の購入抑制
- 「在庫限りセール」ページによる在庫廃棄の回避
- トナー回収・商品の修理サービス
●今後の取り組み
・廃棄物量の算定プロセスの整備と総量の算定
・廃棄物削減推進プランの策定と実施 - 破損原因分析に基づく破損の低減、破損廃棄基準の整備
・リサイクル推進プランの策定と実施
・分別徹底プランの策定と実施
環境配慮型商品の開発と提案
お客様におけるSDGsへの取り組みを促進するための商品やサービスを提供することで、次世代のモノタロウの強みを作ります。
●これまでの取り組み内容
・お客様が環境配慮型商品を選びやすくするための対応 - 環境配慮商品のモノタロウ独自基準の第一弾として、環境ラベル7項目を「環境配慮商品=エコロジープロダクト」として設定し、専用ページを作成。
【モノタロウとSDGs 環境配慮商品(エコロジープロダクト)特集ページ】
当社のお客様が、資材調達から環境配慮に取り組みやすくなることで、当社は環境に配慮した産業社会全体の
発展を目指します。
【対象環境ラベル】
エコマーク、グリーン購入法、RoHS、FSC(R)認証、PEFC 森林認証プログラム、グリーンマーク、再生紙使用マーク、バイオマスマーク、バイオマスプラ(BP)マーク、生分解性プラマーク認定
・OEMメーカー様への製造商品について、情報調査
・環境配慮商品の調達について、お客様へのヒアリング・アンケートを実施
●今後の取り組み
・モノタロウの環境配慮商品の定義を継続検討
・プライベートブランドでの環境配慮商品開発
・商品属性情報のユーザー利用状況分析とそれを踏まえた追加提案
モノタロウの分野別取り組み先リンク
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(2023年09月29日 現在)