トップメッセージ
モノタロウは2000年の創業以来、企業理念である「資材調達ネットワークを変革する」ことを目指して、仲間とともに日々挑戦を続けて参りました。
そして、お客様、お取引先様、従業員の支援のおかげで、多種多様な事業者全般の資材調達プラットフォームとして成長を重ねることができました。
この成長に伴い、持続可能性のある社会の実現に対する責任感と、また社会からの期待の高まりを実感しています。特に、昨今ではCOVID19、気候変動、人権問題など社会問題への感心が高まる中、産業界における課題や要望は大きく変化しています。
当社は、かねてより災害時の物資の提供、地域社会でのボランティア活動などの活動をしてまいりました。今後は温室効果ガス(GHG)排出量・廃棄物削減など、より環境に配慮した物流オペレーションや、環境・人権にも配慮した調達網確立など、自らが主体性と一層の覚悟を持って取組んでいきたいと考えています。
モノタロウがよりよい未来に少しでも貢献できるように、また、これからの10年、20年後に私たちの事業が世界のお客様に価値あるものとして認めていただけるよう、世の中の変化を観察傾聴し、持続可能な社会の実現に向けて行動してまいります。
モノタロウの取組む重要課題(マテリアリティ)
当社では、社内で議論を重ね、資材調達ネットワークの変革による、事業者であるお客様の生産性向上に加え、当社における重要性と社会からの期待度の見地から、
①環境や人権に配慮した産業社会の発展に向けたサプライヤーとの協調
②気候変動対策としての二酸化炭素排出量の削減
③ダイバーシティ&インクルージョン
④リサイクル・廃棄物削減を通じた資源循環型モデルの実現
⑤環境配慮型商品の開発と提案
につきまして、まず優先して取り組むべき課題と致しました。
これらの取組みを軌道に乗せつつ、更なる取組みにつきましても、今後社会に対して発信してまいります。
サステナビリティ実現に向けた体制
代表執行役社長以下のメンバーで構成されるサステナビリティ委員会を社内の中核組織と位置付け、取締役会への定期的な報告と議論を行いつつ、各重要課題に関する作業部会が、担当部門の部門長から任命した部会長と、各部会で選任した実務リーダーを中心に、実際の取り組みを展開してまいります。
優先取組み分野とSDGsの関わり
優先取組み分野
■気候変動対策としての二酸化炭素排出量の削減
●考え方・戦略
気候変動リスクを想定し、事業価値を継続的に成長させるためにも、二酸化炭素排出量の Scope 1~3を計測し、削減効果を打ち出せるアクションを策定・実行を進めます
●取り組み状況
・省エネルギー対策 - 笠間ディストリビューションセンター屋根に断熱塗料を塗布し、倉庫内気温低減を実施
- 自動マテハン・封函装置等に使用する自社倉庫コンプレッサー圧を最適化(電力使用量削減)
-省エネ法における特定事業者の指定(2022年7月)により、エネルギー使用量の年1%以上を削減目標とし取り組みを開始
・実質再生可能エネルギーの導入(笠間DC、茨中SC)(2022年7月)
・CO2排出量調査
- 2020年排出量(Scope1~3)を算定・第三者検証完了
スコープ |
カテゴリ |
算定CO2排出量(t-CO2) |
Scope1 |
燃料の消費 |
10.0 |
Scope2 |
電気・熱の利用 |
2,687.0 |
合計 |
|
2,697.0 |
※対象は株式会社MonotaRO(日本)のみ
※Scope1は、物流拠点・オフィス・拠点間移動における燃料の直接使用にかかる二酸化炭素排出量
※Scope2は、物流拠点・オフィスにおける電力の使用にかかる二酸化炭素排出量
●今後の取り組み
・CO2排出量調査
- 2021年排出量(Scope1~3)の算定
・気候変動に対する事業シナリオの作成
- リスクと機会を見据えたシナリオを策定中
・CO2排出削減
- 削減プラン策定と実行、削減目標数値の設定
- ロードマップの策定
■リサイクル・廃棄物削減を通じた資源循環型モデルの実現
●考え方・戦略
配送梱包材や滞留在庫商品をテクノロジーとオペレーションの力で削減し、
●取り組み状況
・社内発生廃棄物総量の調査完了 - 総量の多いダンボールの削減・リサイクル改善施策の洗い出しと施策の評価を実施中
・お客様の元に届く出荷用ダンボールの総量把握完了
・継続対応
- 需要予測精度の向上による不要な量の購入抑制
- 「在庫限りセール」ページによる在庫廃棄の回避
- トナー回収・商品の修理サービス
●今後の取り組み
・廃棄物削減推進プランの策定と実施
・リサイクル推進プランの策定と実施
・分別徹底プランの策定と実施
■サステナブル調達の実行
●考え方・戦略
サプライヤーとの協調に基づき、環境や人権に配慮した産業社会の発展に向けた調達方針を策定し実行する
●取り組み状況
●今後の取り組み
・外部機関の知見を取りつつ、実効性を意識した、当社のサステナビリティ調達方針の策定
■ダイバーシティ&インクルージョン
●考え方・戦略
熱意と資質を持っていれば、誰でも能力を発揮し、活躍できる企業を目指します 多様性を育む社内風土の醸成により一層取り組みます
モノタロウのD&IスローガンはMoRE!
MoRE! ちがいを価値に
私たちは、一人ひとりがちがうことが強みになると考え、お互いを認め尊重しあいます。
MoRE! みんなで一緒に
私たちは、 社会的カテゴリー (性別や障がいの有無、 国籍など)や専門性のちがい、 組織などのあらゆる壁をなくし、MonotaROに関わる全員で1チームであると考えます。
MoRE! 働き続けたい会社に
私たちは、お互いの声に寄り添い就業継続や成長をはばむ課題を改善し、 ずっと働き続けたいと思える会社を私たち自らの手で作り続けます。
私たちはD&I 推進にあたり、MonotaROの強みである「
認め合う文化(MonotaRO Recognizes Each Other’s differences)」を力に、「もっと(more)みんなが働き続けたいと思える会社を作ること」にコミットします。
・RE-newal:MonotaROにおいてD&I 推進に必要なことは、何か大きな変化ではなく、今ある強みをさらに高め、より良く(more)していくことだと考えます。私たちはそのために必要な価値観を再定義したり、課題となっている仕組みの改善を行います。
・RE-skilling、RE-training:目指す姿である「熱意と資質さえあれば誰でも能力を発揮し活躍できる企業」を実現するため、多様な経験や専門性、個性を持つ社員を受け入れます。また様々な理由でブランクのある社員に対してスキルの再教育、キャリアの再開発(RE-skilling、RE-training)などさらなる個人の成長の機会を創出します。
MonotaROならではのD&I の概念である【MoRE!】を実現することで、私たち一人ひとりが輝き、そのエネルギーがMonotaROの成長を支え、結果として事業を通じて社会に貢献し続けるという正の循環を目指します。
(2022年7月21日)
●取り組み状況
・社内女性比率などのデータを整備
・えるぼし認定(3つ星)を取得
・子育て社員座談会開催
・産休・育休ハンドブックの全社周知
・ダイバーシティ&インクルージョン意識調査を実施、分析中
・時間単位有休の実施
・現状のデータ(2022年6月末時点)
- 男女雇用比率:(正社員)男性 62.4%、女性 37.6%
- 管理職に占める女性の割合:15.6%
- 係長級にある者に占める女性の割合:42.9%
- 有給取得率:(正社員)81.6%、(アルバイト)97.8% (*)
- 育休取得率:男性 33.3%、女性 100%
- 1ケ月あたりの平均残業時間(全従業員):16.4
*2021年データ。当年付与分を1日以上利用した場合の数値のため、更新は年単位
●今後の取り組み
・制度の導入
- 育児・介護・障がい・言語の壁などによる離職・不採用を防ぐための制度の検討と導入
・働き方に関する取り組みの実行と認知拡大
- えるぼし認定(3つ星)取得の認知拡大
- 取り組みを公表することにより、関連する公的証明や認証を取得し、社員採用の活性化を目指す
・働きがい向上ニーズ調査・分析
- 全社員アンケートの実施
・従業員を対象とした研修の導入・実施
- ニーズ別相談窓口の設置
■環境配慮型商品の開発と提案
●考え方・戦略
お客様のSDGsへの取り組みをサポート。取り組みを促進するための商品やサービスを提供することで、 次世代のモノタロウの強みを作る
●取り組み状況
・お客様が環境配慮型商品を選びやすくするための対応 ・モノタロウとSDGs 環境配慮商品(エコロジープロダクト)特集ページを2022年10月27日に公開
当社のお客様が、資材調達から環境配慮に取り組みやすくなることで、当社は環境に配慮した産業社会
全体の発展に貢献します。
「エコロジープロダクト」で選べる環境認証(2022年10月末現在)
- 第三者認証を活用し、商品情報を整備中
・OEMメーカー様への製造商品について、情報調査中
・環境配慮商品の調達について、お客様へのヒアリング・アンケートを実施・分析
●今後の取り組み
・第三者認証を活用した商品提案
・モノタロウの環境配慮商品の定義の検討
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(2022年11月07日 現在)